美しい水を生むために
草や木も動物も人間も 自然の中で生きています。でもいつの間にか、自分だけの欲にかられ、自然を破壊し、森から鳥や動物達を山奥へと追いやり、山や森を切り開き、住宅や工業地帯にしている。飲み水も枯れつつある中、何でもっと水の事を真剣に考えないのでしょうか?

材木市場で丸太と出逢い出逢い、木に語り合いながら、この木が山で生きていたらどれだけのおいしい水が生まれるだろうと、つい想う。

緑あって 木に出逢い、木に生かされ、何百年でも使い残す作品にしてこそ、森や木への恩返しだと思い、日々努力し、皆に水の大切さを伝え広めていくのが私どもの役目だと思っています。 時は巡り、二度と同じ季節を迎えるわけでもなく、毎日、穏やかに過ぎる日を夢見て。

「水は、昼も 夜も とどまるところがない。高きを流れて、雨露となり、低き流れて、河川となる。水は至高の善をなす。」

自然から採れた漆や柿渋は、人にやさしく、自然にもやさしい。

毎日の生活の中で、漆塗りの製品を使うことで、自然と、健康をいただいているのです。柿渋には防腐の役割があり、漆には抗菌の作用があります。

人に健康をあたえ、また燃やしても土に埋もれても水に流されても何の有害物質も出しません。自然と土に環るのです。そうなる事でうつくしい水もうまれます。

うるしが固まると、丈夫な塗膜をつくるうるしの樹液は、古くから、建材の塗料として親しまれてきました。
今でも住宅の柱や床、壁などに、塗る地域もあります。
素地となる木を保護すると同時に、普段の暮らしに、やわらかな触感をもたらします。

しっかり守って、やさしく包む うるしは、赤ちゃんからお年寄りまで、触れて安心な天然塗料なのです。