木材加工において、表面を薄く削り取る作業を「はつる」、それによって仕上げられたもの「はつり」仕上げといいます。


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右の画像が手斧(ちょうな)という道具で鍬(くわ)のような使い方をします。
台鉋が登場するまでは丸太から柱を作るときなどに使用されていました。柱一本作るのに丸一日はかかっていたそうです。現在では特別な寺院建造物などでない限りほとんど使われていません。

左がその手斧によるはつり加工に拭き漆で仕上げたもの。
手斧は重さもなかなかのもので柄も木製で適度なしなりがあり、また木という素材も部分によっては硬かったり繊維の向きが交錯していたりするため、どんなに狙いを定めて慎重に手斧を振り下ろしても一振り一振りの痕跡は上の画像のように不揃いな枡目のようになってしまいます。
しかしそこにはひと振りごとのエネルギーが火山のマグマがふつふつと沸き起こるかのような力強さが表面加工として現れます。

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右の画像が四方反りカンナというカンナの一種です。
このカンナは椅子の座面のくぼみをつけるときなどに使用します。これは比較的に操作がし易くカンナの刃と台の仕込みによっては木の繊維による表面仕上げへの影響を抑えられるのが特徴。

左の画像が四方反りカンナによる表面加工に拭き漆で仕上げたもの。
我楽堂では木の繊維に対して斜めにカンナをかけます。例えるなら水面に風がそよぎさざ波が立つ、そんな印象でしょうか。


我楽堂のほとんどの作品はこのような手作業によるはつり加工が施されています。
世間一般的にいう手作り家具の部類に入ると思いますが、作業効率や作品の仕上がり精度のため機械加工も併用します。はつり加工も一度は自動カンナという機械によってまっ平らに仕上げます。しかしそのあとにあえて表面に凹凸をつけていくのです。見方を変えれば無駄な加工だし、綺麗とは言えず、一言でいうなら野暮なものでもあります。
 
話は変わりますが、世間に目を向けると合理的であるといわれていることが絶対的に推し進められます。しかしある期間を置くとそれが間違いであることに気付いたり、また環境も当時と変化します。普段から自然に目を向けたり、野暮といわれるものも楽しめる感性やゆとりがあるのならこのような事態から大きく道を踏み外さない「勘」が培われるのではないかと感じています。

工場長 中村













先日、立て続けにお客様から椅子の別注品の注文を頂いたので椅子のオーダーについて書いてみようと思います。

一言で「椅子」といっても様々な状況で使用されていますので大ざっぱに椅子の種類分けします。
 
① 作業用の椅子  (机の上でモノを作る、書き物 等)

② 休息用の椅子  (部屋でテレビを見るときに座る、応接間などて使用 等)

③ 上の①、②を合わせた椅子    (食事用、会議用 等)

大まかですが上の3つの状況のどれに当てはまるか検討します。その椅子に特定の人で使用することになっているのなら、その人の身長や身体的特徴によって座面の高さ、座面の広さ、また背もたれの高さ等を製作者側に相談されたらより快適な使用感が得られます。
最低限として足のかかとが床から浮くことがないようにしてください。ほんの数分座るくらいなら問題ありませんが、長時間の使用において足が宙に浮いた状態だと疲労が溜まります。

それと椅子は多くの作家、もしくは芸術家、デザイナーなどが古くから対象としてきてるように空間における美的構成要素が多いのも事実です。オーダー家具だからと言って多くを注文しすぎて美的要素が崩れてしまうかもしれないことも頭にいれておいた方が良いかもしれません。

家具の中でも椅子は肌を密着させる特別な存在です。木工職人の偏見ですが、木製の椅子ほど肌に馴染む温度、また適度な強度としなやかさを合わせ持つものはないと思っています。
日本における椅子の歴史はまだ浅いですが、木工椅子は生活に合わせて変化しながら今後も続いていくでしょう。
上には大ざっぱに分類しましたが、まだまだ試行錯誤しなければならないし、お客様からの要望にも敏感に耳を傾けながら仕事に携わっていかなければと思います。

工場長  中村



前回ブログを投稿してから長らく時間が開いてしまいました。
私の仕事を通じて得た知識や情報だったり、また読者に少しでも共感して頂ける内容を、と思っていますので今後ともよろしくお願いします。

私が普段携わっている仕事はほぼオーダー家具、特注家具の製作です。
オーダー家具を手に入れるということは既存のものを得るのと違って、未だ見ぬかたちのものを依頼するわけなので、経験のないお客様だと依頼の仕方だったり、未だに見ぬかたちに不安があるのではないかと思います。作り手の立場からもお客様との相互理解のうえ製作し、納品してから喜んで頂きたいのでオーダー家具に関する予備知識など提供しようと思います。

木という素材に関する話

多少、木製の家具に興味のある方ならご存じでしょう。

※呼吸をする(環境に合わせて導管から空気の出入り)

※くせ、性格がある
 素直でまっすぐなものもありますが製材した具合によって時間の経過で曲がったり反っ
 たりすることがあります。

このような性質から後々寸法が1%程度ですが縮んだりりまっすぐだったはずの板が反っていたりすることがあります。

だからと言って木製家具を敬遠する必要はありません。木工職人を名乗るものならこのような知識は常識ですので適材適所に材料を選びますし、また不具合が出てきても手直しができるように 将来のことまで考えて加工を施します。「普遍的な美と用」を求めるなら木製の家具はお勧め しません。しかし、木製の家具には、またとない「経年による美と情」が宿ります。

木製家具を購入された後の付き合い方としてはペットや花、植物などの生物と付き合うのと同じように考えて良いでしょう。動物や植物はずっとエアコンにさらされていると体調を崩してしまいますよね、それと同じでテーブルの天板なども風に当たりっぱなりだと縮んできたり反り止め等の加工が施されてないと反ってくることがあります。対処としてはエアコンの風を首ふりにしたり、直接、風が当たりにくいようにするとよいでしょう。また、紫外線が当たりっ放しというのもあまりよくありません。
使い捨ての道具と違って気を使わせられますがそのような生活を強いられてうちに情が宿ります。よく聞く言葉ですが「良いものを使うと心が豊かになる」ということです。

モノに心を宿す傾向のある日本人、「木」はまさに日本的な素材と言えますね。

また後々、オーダー家具に関する話をより具体的にしていこうと思っています。

工場長 中村
 

 

 

 

我が家で観葉植物を育て始めて一年になります。

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(↑こちらは我楽堂ショールームの見事なモンステラ)

 

我が家のもショールームと同じモンステラの小さいタイプ。生命力も強く育て易いのが特徴。

邪魔になった葉を切って挿し葉?として飾っていたらそこからも根っこが生えてきてビックリ。

これからどんどん増やしていこうと楽しみです。

 

どうしてこういった本来外にあるはずの植物を部屋のなかに取り込もうと思うのか不思議です。

特に古くからの日本家屋だと戸を開けると縁側を挟んで自然、緑が絵画のように

広がっていました。しかし現代の住環境ではその緑が遮られる、遠のいていく、

それでも緑を求めた人は身近に切り花、観葉植物、という形で傍に置いておくことにした

ということなのでしょうね。よく、癒しなどの言葉で形容されますが、観葉植物を置くことで

実際にいろんな効果があります。古くから目が疲れた時は緑を見るとよい、と言いますし、

光合成によって酸素を生成したり、空気中のホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着し

空気の清浄作用もあるらしいです。また湿度がある一定に保たれるのでピアノの調律が

うまくいくという話も耳にしました。人のこころに影響があるのも間違いなさそうです。

忙しい毎日を送ってる方も自然、緑、を気にとめる、それだけで気持ちが落ち着けたり、

また環境にも配慮の届いた生活も送れそうです。

工場長  中村

 

 

 

 

    



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どうもデス。 
温かくなってきましたね。

我楽堂がある福岡県みやま市周辺は、ここ数日 
良い天気が続き、初夏のようなさわやかな風が 
山川ショールームの木々の葉を、揺らしています。  

さて
前々回ブログに書いたマイ箸が、完成しました。 
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漆を数回塗り、水磨ぎ、また漆を数回塗り重ねる
を繰り返して、やっと完成です。

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さっそく、近くのラーメン店へ行って来ました。
自分で作ったお箸で食べるラーメンは、とても美味しかったー!。
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これからも、この箸を持参して
いろんな所で美味しいものを、食べたいと思います。

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それでは、また次回。                           

漆職人   喜多









  未だ職人を名乗るには未熟であるようでいささか照れがあるのですが、自己紹介の場面においては職人を名乗らざるを得ない場合があります。初対面の方だったりすると大抵の方はありがたいことに、興味なり敬意を示して頂けたりもします。

話が変わりますが、この度、あるお客様にわが社の家具、数点、納めさせて頂きました。
誠にありがとうございました。
 
 この「ありがとうございました」という言葉。日常の商品売買において売り手側の一方通行であることがほとんどです。商品の対価として代金を頂くわけなので、そこには何の疑問も起こりません。しかし、我々の仕事においては代金を頂く上にきちんとした言葉、ましてや形に表して感謝の気持ちをいただく場合もありました。今回の納品においては大変よろこんで頂けたという報告もありましたし、お土産に玉ねぎまで頂きました。まさにものづくりという仕事の冥利に尽きます。

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 お客様からの依頼の品をどれだけ丁寧に仕上げてもそれが気に入って頂けるか納品が終わるまで気がかりだったりします。今回の納品もお客様に満足頂けたみたいで安心しました。

※頂いた玉ねぎはスタッフみんなで持ち帰りました。ありがとうございました。
 今後ともよろしくお願いします。

                                               工場長 中村


先日、開催しました我楽堂工房祭へ
多くのお客様に、ご来店いただきありがとうございました。

工房祭開催中は、晴天に恵まれ大変賑わいました。
また、今後のイベント情報は、展示会情報及びブログにて
ご案内します。


ところで、僕はといえば、マイ箸を作りはじめました。
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今回は、材料に欅(けやき)を使いました。
欅は、うるしと相性が良く、使い込むごとに
風合いが増す木材です。

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手に良く馴染むように
表面に波模様をつけました。

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この後、漆塗りの作業工程にはいります。
完成品は、次のブログで・・・・・
お楽しみに。                                 漆職人  喜多











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5月6日から11日まで
我楽堂山川ショールームにて
工房祭を開催します。

新緑の緑が美しい
新しくなった我楽堂山川ショールームへ
遊びに来て下さい。
マッテマス。

漆職人  喜多


こんにちは。
ゴールデン ウィーク楽しんでますか?

僕は、昨日有田陶器市で
販売応援に行って来ました。


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いつもは、うるし室で漆を塗っている職人で
販売にかかわる機会がないのですが、良い
経験になりました。


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商品の良さをアピールするのって
ムズカシイですネ。
もっと勉強しないと、、、、


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漆職人  喜多

















はじめまして。スタッフブログ始めました。

4月29日から5月5日まで、有田陶器市が始まりました。
我楽堂も出店しています。
有田陶器市にお越しの際は、寄ってみてください。
木とうるしのぬくもりに触れてみませんか?・・・・         うるし職人 喜多

我楽堂 有田ショールーム
住所 佐賀県西松浦郡有田町中の原2-1-7
電話 0955-29-9055


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